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古い窓枠のリフォーム費用やタイミング 保険や補助金適応は可能か?

2023年03月02日

普段気にする機会の少ない「窓枠」ですが、よく見ると年数が経過し劣化が目立ってきたり、結露によりカビが発生したりはしていせんか?
普段目立たない窓枠にも、適切なメンテナンスやリフォームは必要です。

本記事では、窓枠のリフォーム費用やタイミング、補助金などについてご紹介します。
気になっていたけれど先延ばしにしている方や、リフォームついでに一緒に実施しようかと検討中の方は、ぜひ参考にしてはいかがでしょうか。

古い窓枠のリフォーム費用やタイミング 保険や補助金適応は可能か?

窓枠の役割と耐用年数

窓を設置・固定するために、部屋の内側に取り付けられている枠を「窓枠」と呼びます。
また混同しやすいものにサッシがありますが、サッシは「窓枠」と窓ガラスを固定する「ガラスフレーム」を含めた呼び方です。
つまり、窓枠はサッシの一部なのです。

窓枠には窓やサッシを枠内に収める役割のほか、窓周辺に集まる水を処理する役割も持っています。
それゆえ複雑な形状になっている場合も多く、この形状を上手に隠しながら窓自体を美しく見せるといった役割もあります。

窓枠は木製が一般的ですが、素材が木製や金属であれば20〜30年、樹脂を用いたもので50年ほどと、比較的耐久性は長めです。
しかし劣化やメンテナンスを怠れば窓枠以外の面にも悪影響を及ぼすため、適切な時期での交換を行いましょう。

古い窓枠のリフォーム費用は

窓枠の劣化が軽度であれば、塗装や化粧板の取り付けなどの軽微な補修で対応可能です。
工期は約半日、費用も2〜5万円程度に抑えられます。

一方、窓枠が腐食したり亀裂が入っていたりする場合は、窓枠自体を交換しなければなりません。
またデザインや材質にこだわりがある、クロス交換も必要などの場合は、さらに費用がかかります。

費用相場は以下のとおりです。

窓サイズ 費用相場
小タイプ 2~4万円
大タイプ 5~8万円

また窓枠が劣化に伴い、サッシや窓全体にも影響が出ている可能性もあります。
窓枠の交換以外に、サッシや窓全体のリフォームの必要性についても確認・検討した方がよいでしょう。

古い窓枠が簡単に外せない場合は費用が高くなる

窓枠の取り付けは、窓サッシからビスで固定して行われています。
そのため窓枠を外すには、ビスを抜いて窓枠を引き抜く方法が一般的です。

しかし、窓枠がボンドで固定されている場合もあります。
このような場合、壁を解体しなければ窓枠が外せません。
通常の窓枠リフォーム費用に加えて、壁のボード補修やクロス張り替えが必要となるため、費用が高額になります。

業者の方に確認してもらう必要がありますが、このようなケースもあるのを覚えておくとよいでしょう。

古い窓枠・サッシをリフォームするタイミング

窓枠やサッシも定期的なメンテナンスやリフォームが大切です。
では、どのような時がリフォームのタイミングといえるのでしょうか。
それぞれご紹介します。

サビやへこみなどの明らかな劣化が目立つ

サッシは開閉などの使用頻度も多いため、時間とともに劣化や傷が目立ってきます。
それがサビになり放置すると、サッシはボロボロと崩れて壊れてしまうのです。

傷やサビが軽度ならば、部分修理のみで対応ができ費用も抑えられるため、早めの対処がカギとなります。
余裕があれば、断熱性や機能性を兼ね備えたサッシに取り替えるとより快適に過ごせるでしょう。

結露が気になるようになった

一般的によくあるアルミサッシの場合、熱伝導率が高いためため結露が発生しやすいといった特徴があります。
結露はカビやサビ、劣化を早める原因です。

こまめな手入れやメンテナンスが面倒であれば、ほかの部分への影響が出る前に早めのリフォームを検討するとよいでしょう。
樹脂サッシや高い断熱性を持つガラスに取り替えると、結露が発生しづらくなります。

開閉に抵抗を感じるようになった

サッシは長年使い続けることで、戸車などの窓の開閉に関わる部品が劣化しスムーズに開け閉めができなくなってきます。
戸車などの部品交換だけでも問題はないですが、予算に余裕があれば窓ごと取り替えると、快適な開閉だけでなく住環境をより快適にできるでしょう。

近年、環境保護への意識の高まりから、断熱性に優れたサッシや窓製品の人気が高まっています。
国や自治体からの補助金も利用できる場合があるため、高性能な製品も検討してはいかがでしょうか。

断熱性や防音性が気になる

サッシや素材の劣化によって隙間が生まれることで、断熱性や防音性、気密性が失われる場合があります。
これらは住環境の快適さにとって重要な要素であり、改善すれば省エネ効果の高い住まいにもつながります。

サッシのリフォームだけでもエコやプライバシーの保護にもなるため、費用も気にしつつ性能も意識した製品選びをするとよいでしょう。

古い窓枠・サッシのリフォームに保険や補助金は適応になる?

古い窓枠やサッシのリフォームは、保険や補助金の対象になる場合があります。
近年では、省エネの観点から断熱性を高めるリフォームに対する補助金が手厚い傾向にあります。

「先進的窓リノベ事業」「こどもエコすまい支援事業」など、条件に当てはまれば補助金の対象となるため内容を確認しておくとよいでしょう。
また、各自治体でも独自の取り組みをしている場合がありますので、こちらも合わせてチェックしておく必要があります。

また住宅にかけている火災保険で、住宅の補修が保険適応となる場合あります。
補償内容を確認のうえ、保険会社に問い合わせてみるのもよいでしょう。

まとめ

普段目立たないからと窓枠のメンテナンスやリフォームを先延ばしにしていると、サッシや機能面にも悪影響を与える可能性があります。

近年では、断熱や防音目的で窓枠やガラスにこだわる方も多く、注目を集めています。
古くなってきてリフォームを考えている方だけでなく、より住環境にこだわりたい方も、ぜひ窓枠やサッシのリフォームを検討してはいかがでしょうか。

リフォームの費用やプラン、補助金の有無など、ぜひお気軽にご相談ください。