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ロードヒーティングの種類や費用を解説!メリット・デメリットも紹介
2023年05月31日
北国では、冬季の雪かきが大変な重労働です。
何とか雪かきの手間を軽減したいと考える方は多いでしょう。
そのような方におすすめしたいのが「ロードヒーティング」です。
ロードヒーティングは地面の内面から放熱して雪を溶かすとても便利な機械です。
しかし、雪深い地域ではロードヒーティングでは溶けないと聞くので迷っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、ロードヒーティングの種類や仕組み、メリット、デメリットについて解説します。
ロードヒーティングとは
ロードヒーティングとは、地面の下に熱源を通し路盤を温め融雪させ、凍結を防ぐ設備です。
ただし、溶けるのは設置した部分の雪だけです。
積もっている雪や氷を溶かす場合は、時間がかかります。
冬に毎日多くの雪が降る地域では、敷地内の雪をすべて溶かすのは困難です。
しかし、ロードヒーティングが無意味なわけではありません。
事実、ロードヒーティングがあれば、雪かきの労力は減少します。
ロードヒーティングの種類と費用
ロードヒーティングは非常に便利です。
気になるのは費用面でしょう。
ロードヒーティングは大きく分けて3種類です。
費用は、設備内容や設備範囲によって異なります。
ここでは、それぞれの種類と費用について解説します。
温める力が強いボイラー式
ボイラーで加熱した不凍液が、パイプの中を循環し地面を温め雪を溶かします。
熱源には灯油とガスがあります。
どちらの場合もメリットは、立ち上がりが早い点です。
一方、維持費用は燃料代に左右されます。
また、ボイラーの点検や不凍液の交換でも費用は発生します。
設置費用と20㎡で650時間稼働した場合、ランニングコストの費用相場は以下の通りです。
設置費用 | ランニングコスト |
約60万円 | 60,750円 |
灯油価格は1L115円で計算しています。
経済的にも地球にも優しいエコロジーなヒートポンプ式
ヒートポンプ式は、大気の熱を利用する仕組みです。
大気熱を収集し、不凍液を温め雪を溶かします。
ロードヒーティングで温める分だけ、まわりの空気を冷やすので環境にも配慮しています。
デメリットは、立ち上がりに時間がかかり、不凍液の交換費用がかかる点です。
電気代はそれほどかからず、メンテナンスもほとんど必要ありません。
設置費用と25平米で600時間稼働した場合、ランニングコストの一般的な目安は以下の通りです。
設置費用 | ランニングコスト |
約90万円 | 20,000円 |
設置範囲によって、設備費用や工事費用に変動があります。
耐久性が高い熱線式
地面に電熱線を埋め込み、その熱で地面の雪を溶かします。
熱線式の立ち上がりは早めです。
電気を使えば、その分熱量も出ます。
電気代は比較的高くなりますが、不凍液の交換やボイラーの点検は不要なため、設備のメンテナンス代はかかりません。
設置費用と25平米で600時間稼働した場合、一般的なランニングコストは以下の通りです。
設置費用 | ランニングコスト |
約70万円 | 85,000円 |
主な維持費用は、電気代です。
ロードヒーティングのメリット3選
ロードヒーティングのメリットは大きく分けて3つあります。
・重労働である雪かきを行うべき場所が減る
・転倒を防げる
・路面温度が上がるので凍結しない
1つずつ解説します。
1.重労働である雪かきを行うべき場所が減る
ロードヒーティングを設置した場所は、雪かきを行う必要がありません。
地面を温めて積もった雪を溶かしてくれるからです。
毎日行う雪かきは、重労働です。
ロードヒーティングを設置すれば、高齢者のみの家庭や、男性が留守がちな家庭は重労働から解放されます。
駐車場の場合、ロードヒーティングを設置すれば、雪かきをせずに車を出庫できます。
体の負担はもちろん、時間効率も上がるため非常に効果的です。
2.転倒を防げる
ロードヒーティングを設置すれば、凍結しないため転倒を防止できます。
玄関から道路までの間にロードヒーティングを設置すれば、安心です。
一般的に、朝雪かきをしても雪が少しでも残っていると、凍結する可能性があります。
しかし、ロードヒーティングがあればすべての雪を溶かしてくれます。
高齢者や小さなお子さんの転倒が心配な方も多いでしょう。
ロードヒーティングがあれば、家族の安全を守ってくれます。
路面温度が上がるので凍結しない
ロードヒーティングを設置すれば、路面温度が上がるので地面は凍結しません。
既出のように、雪かき後に少しでも雪が残っていると、再凍結して転倒のリスクが高まります。
しかし、ロードヒーティングがあれば、すべての雪を溶かせるので、地面が凍る心配はありません。
ロードヒーティングのデメリット2選
ロードヒーティングの長所の1つは、設置された場所の雪かきをせずに済む点です。
しかし、実際に使用するとデメリットがあります。
1.道路との段差が大きくなる
ロードヒーティングを設置した場所は雪が溶けますが、設置されていない場所には雪が積もります。
場合によっては20~30cmの段差が発生してしまうので、車が出せなくなったり、破損したりする事態も散見します。
2.費用がかかる
ロードヒーティングの最大のデメリットは費用が高額になる点です。
どのタイプを選んでも、高額な設置費用になり購入に二の足を踏んでしまうでしょう。
また、維持費用がかかる点もデメリットです。
ボイラー式は灯油やガス代、電熱式やヒートポンプ式は電気代がかかります。
ロードヒーティングを設置する際には維持費用がかかる点も忘れてはなりません。
まとめ
ロードヒーティングとは、降雪を地面の表面で溶かし凍結を防ぐ設備です。
日々の雪かきが負担に感じる方は、玄関や駐車場での活用をご検討ください。
雪かきの負担軽減はもちろん、凍結による転倒の防止にも役立ちます。
設置費用や維持費用は最低限かかる費用ですが、自治体の融資制度を活用すれば購入のハードルが下がるでしょう。
自分のライフスタイルや家族構成、住まい環境も考慮し、メリット・デメリットを理解したうえで自分に合ったモデルを選びましょう。