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上棟から完成までの期間はどのくらい?家を建てる流れを解説
2023年07月15日
家を建てるには、一定の期間が必要です。「何日くらいかかるのか」と目安を知りたい方も多いでしょう。
家を完成させるまでの期間は、着工から計算する場合と柱や梁などの建物の基本構造が完成した「棟上げ」の状態から計算する場合があります。
今回は、家の上棟から完成までにかかる期間や工期が伸びる主な原因などを解説します。
上棟とはどのような状態?
上棟とは、住宅の建築において、柱や梁など建物の基本構造が完成し、家の最上部で屋根を支える「棟木(むなぎ)」と呼ばれる木材を取りつける作業です。
地域によっては、「建前」「建舞」と呼ばれるところもあります。
現在は建物の構造も多様化し、「棟」がない建物も多くなりました。
しかし、そのような建物でも基本構造が完成したところで「棟上げ」とするケースもあります。
したがって棟上げとは、建物の基本的な構造が完成し、これから壁を作ったり屋根を葺いたりする手前の常態と考えればいいでしょう。
建築は縁起を担ぐところも多いので、棟上げは日付を選んで晴天のときに行われるケースも多いです。
棟上げ式といって家の無事の完成を願う儀式を行うケースもあります。
上棟から完成までの平均期間
建物を建てる際、上棟は折り返し地点といっていいでしょう。
ここでは、棟上から建物が完成するまでの平均期間について解説します。
平均して3~4か月
棟上げから完成までの平均期間はおおよそ3~4月が平均です。
建物の規模や施工方法によって若干のズレはありますが、最低限その程度の期間はかかると思っていいでしょう。
逆に、これ以上工期を早めると工事を急ぐことになって不備が出やすくなります。着工から上棟までやはりおおよそ3か月はかかるので、家を建てるにはおおよそ半年~10か月程度かかると見ておくといいでしょう。
なお、途中さまざまな事情で工期が延びるのも珍しくありません。
ですから、工期は実際の予定より1~2か月長く見積もって引っ越しの予定を立てておくと安心です。
上棟から完成までの工事の流れ
棟上から家が完成するまでの工事の流れは、おおよそ以下のようなものです。
1.屋根・外装工事
2.内装工事
3.仕上げ工事
屋根工事、外装工事とは文字どおり骨組みに屋根と外壁をつける工事です。
それが終わったら内装工事に移ります。
内装工事は床や内壁を貼る工事だけでなく、断熱工事や配線工事なども含まれます。
仕上げ工事とは、家をいつ引き渡してもいいような状態にする工事のことです。
クリーニングまで含めて仕上げ工事と呼ぶ業者もあります。
上棟から完成まで工期が延びる原因
家の建築は外工事と中工事の両方があるため、さまざまな事情によって工期が延びるケースもあります。
家の引き渡しまでの期間が延びると、引っ越し作業などに影響が出る場合もあるでしょう。
ここでは、上棟から完成まで工期が延びる原因について紹介します。
天候不順
屋根工事や外壁工事を行っている最中に雨の日が多いと、工期が延びやすくなります。
また、台風のシーズンや大雪が降った場合も天候不順により工期が延びやすくなるでしょう。
天候は技術が進んだ現在でも、完璧に予測はできません。
できる限り計画通りに工事を進めたい場合は、天候が安定している時期に工事をするなど工夫が必要です。
建材が到着しない
こだわりの注文住宅などの場合、建材が現場に到着せずに工事ができずに工期が延びる場合があります。
近年は、社会情勢の変化により、外国からの輸入品が予定通りに入ってこなかったり原材料不足で建材が届かなかったりするケースもあるでしょう。
建材の到着の遅れも社会情勢などが関わってくるため、一概に計画通りにはいきません。
しかし、外国からの直輸入品で国外では生産されていない製品などは、計画通りに到着しない可能性も高いのでこだわりの建材を使って家を建てる場合は、引き渡しまでの期間に余裕を持って対応しましょう。
人材が確保できない
建築業界も年々人手不足が深刻化しています。
これから増えてくると予想されるのは、人材が確保できないために工事ができないケースです。
特に、特定の工事ができる職人がいないために工事がストップすると、いつ再開できるかわからない場合もあるでしょう。
人手不足による工事の停止も、予測がつきにくいです。
しかし、繁忙期などは職人の取り合いになる可能性が高くなるため、例えば屋根塗装や外壁塗装の依頼が増えるときは、屋根工事や外壁工事はしないなどの工夫も必要になります。
工務店と話し合いが必要なケースもある
工務店も、工期が予定通りに進まないことを視野に入れて工期に余裕を持たせています。
また、災害などやむを得ない理由があって工事がストップする場合などもあるでしょう。
しかし、あれこれ理由があったとしても2週間以上工事がストップして再開のめどが立っていない場合は、一度工務店との話し合いが必要です。
この際はできれば複数で話し合いにのぞみましょう。
必要ならば、工事がいつ再開するかだけでなく、工事の延期によって生じた損害の補償を求めてください。
まとめ
今回は、上棟から完成までの期間や、そのときに行う工事、工期が延びる原因などを紹介しました。
予定通り工事が進むのが最も望ましいですが、なかなか計画通りにはいきません。
したがって、引っ越しなど家が完成したあとの計画は、ある程度家が完成に近づいてきたら立てましょう。
余り工期が延びる場合は、工務店との話し合いも必要です。